issues|イシューズ ブログ

離島・湾岸都市の水上交通を変える―自動運転船で始める「水の上のDX」

作成者: 佐々木健|2025/05/07 4:52:48

1. いま、地方の水辺で何が起きているか

少子高齢化による船員不足、運航コスト高騰による減便・航路廃止、そして観光・防災・環境対応など新たなニーズ――。
離島や湾岸都市の議会では、こうした“水上交通の縮退と複雑化”が喫緊の課題として挙がり続けています。

「移動手段が減り、医療搬送や物資輸送まで影響が出ている」
「観光船を走らせたいが、操船できる若手が集まらない」

――もし人材難を根本から解決し、安全性とサービス多様化を同時にかなえる技術を地方にお届けする企業様のご紹介です。

2. 解決のカギは「船舶のロボット化!?」

大阪発スタートアップ 株式会社エイトノット が開発した小型船舶向け自律航行プラットフォーム 「AI CAPTAIN」 は、既存船に後付けできる自動操船アシストです。

この“海の自動運転”により、安全性向上・省人化・24時間運航を同時に実現し、船舶関連事業者の新サービス創出を後押しします。

参考URL:Eight Knot Inc.

3. 自動操船アシストが拓く8つのチャンス

AIを船に導入することで、以下のような効果を期待することができます。

分野 課題 自動操船で得られる効果
旅客 船員不足で減便 最小乗員でも定期便維持、夜間運航も安全に
物流 ラストマイル高コスト 無人・少人数便で離島宅配、貨客混載を拡充
観光 体験のマンネリ化 サンセットクルーズや水上MaaSなど新商品
漁業 高齢化と危険作業 自動離着桟・定点ホバリングで負担軽減
清掃 浮遊ごみ回収の人手不足 無人清掃艇で常時パトロール
医療 夜間・荒天時搬送遅延 遠隔操船で救急ボートを即時派遣
災害 陸路寸断時の輸送難 無人輸送艇で物資・人員を安全搬送
事故防止 ヒューマンエラー AIが衝突リスクを検知・自動回避

4. 先行自治体の成功事例

地域 分野・目的 成果ハイライト
東京都・東京港 都市型MaaS(旅客) 東京湾初の自律航行実証に成功。輻輳海域でも安全運航を確認し、定期水上タクシーの無人化へ前進。 プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES
広島県・広島市 観光・街なか回遊 全国初の自律航行EV船による営業水上タクシーを開始。知事も試乗し「高いポテンシャル」と評価。 プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES
愛媛県・大三島(今治市) 観光・サイクルツーリズム サイクリスト向け海上タクシーに導入。サンセットクルーズなど夜間サービスを追加し付加価値向上。 プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES
広島県・大崎上島町 生活航路・宅配物流 フェリー外時間帯に早朝・夜間便を試験運航予定。生協宅配を二次離島まで拡大し買物弱者対策に寄与。 プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES

これら案件はいずれも自治体/地元事業者/エイトノットの三位一体で進み、補助事業やプロジェクト採択を得ながらスピーディに実装されています。


6. いますぐ登録!

水上交通・観光・防災――海を活かした地域政策を前進させる一歩として、まずはウェビナーにご参加ください。実際のスタッフのお話やより詳細な事例を学ぶとができます。