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投票率が70%超え!台湾と日本の選挙戦の違いをまとめてみた

作成者: 佐々木健|2024/02/05 0:36:57

こんにちは!issuesの佐々木です。
市民への政治参加を促す方法の事例として台湾の選挙について今回はまとめさせていただきました。
政治制度のほか、選挙活動の雰囲気にも大きな違いがあり、今後の選挙の際の参考にしていただけたら嬉しく思います。

さっそく、まとめですが以下のようにまとめられます。

項目 台湾 日本
政治制度 半大統領制 議会制民主主義
選挙制度 比例代表制と小選挙区制の併用制 小選挙区比例代表並立制
投票率 70%前後 50%台後半
 

これらの違いは、両国の政治制度や社会情勢の違いに起因していると考えられてます。台湾は、中国との領土問題を抱えるなど、国際情勢が不安定な状況にあります。そのため、有権者は、国家の将来を左右する総統の選挙に強い関心を持っているといわれてます。また、台湾の政党は、中国の統一をめぐって対立しており、選挙戦では、この問題が大きな争点となります。

台湾の政治制度は、大統領制と議会制の要素を併せ持つ「半大統領制」です。大統領は、国民の直接選挙で選出され、国家元首として台湾を代表し、軍を統率する権限を持ちます。一方、行政権は、大統領が任命する行政院長が行使します。

日本の政治制度は、議会制民主主義で、内閣総理大臣は、国会で過半数の議席を獲得した政党の代表が就任する制度になってます。内閣は、国会に対して責任を負い、国会で不信任案が可決された場合は、総辞職します。

選挙制度

選挙期間中、日本と大きく違う点として顕著なのは、ポスター

日本では公職選挙法で選挙ポスターのサイズや設置場所が定められています。ポスターの掲示場所は、公設掲示板、選挙事務所、演説会場などに限定されております。サイズは国政選挙が400×420mm、地方選挙では420×300mmとなっています。つまりはA3サイズです。

そのため台湾の方が大胆に告知がされています。

投票の呼びかけは市場とパレードで

台湾でも庶民感と親近感の重要で、最も多く見受けられるのは、伝統的な市場での投票の呼び掛けと車両パレードです。

台湾の二大都市である台北市と高雄市はメトロ網が発達しているものの、公共交通機関への依存度は日本ほど高くなく、その中で人の往来が最も多いのが、各地域に点在する伝統的な市場となってます。伝統市場は新鮮な果物や肉、魚類、生活用品を扱う場であると同時に、市民交流の場でもあります。

また、最も注目のイベントは「投票前夜イベント」です。繁華街の大通り、駅前広場、スタジアムなどで開催され、候補者らが気勢を競い合ってます。これには数万から数十万人集まることもあり、総統選のような大型選挙ではテレビやネット中継で台湾全土に向けて放送するという違いがあります。

通常、パフォーマーによる前座があり、場が温まると主役の候補者がにぎやかな音楽と舞台演出で「大入場」する。候補者だけでなく、応援の政治家、友人、芸能人までがステージに上がる。こうしてイベントのクライマックスが作り出されるのだ。ステージと聴衆間の熱いやり取りは、さながら「政治カーニバル」といったところになってます。 

投票率

台湾の選挙は、投票率が高く、有権者の関心が高いことが特徴となってます。2020年の立法委員選挙の投票率は74.29%で、これは日本の2021年の衆議院議員総選挙の投票率(59.33%)を大きく上回っており、台湾の選挙は、政党間の対立が激しいことも特徴となってます。2020年の立法委員選挙では、民進党と国民党がそれぞれ総議席の過半数を獲得し、両党の間で激しい議論が繰り広げられました。

日本の選挙は、投票率が低いことが特徴である。2021年の衆議院議員総選挙の投票率は59.33%で、これは1993年の衆議院議員総選挙(73.15%)以来、28年ぶりに60%を下回りました。また、日本の選挙は、政党間の対立があるものの、台湾とくらべると自民党優勢で台湾に比べると穏やかとなっています

上記の要因が投票率の差を生み出しているのではと考えます。

 

日本も、政治をもっと身近にしていくためには、選挙にお祭りのような盛り上がりを作っていく必要があるのかもしれないですね。

 

【参考資料】

https://www.nippon.com/ja/japan-topics/g02092/
https://toyokeizai.net/articles/-/726821
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240112/k10014318291000.html