こんにちは!issuesの佐々木です。
今回は市民参加を促したい自治体の方にぜひ参考にしてほしい内容となっております
自治体の議員なら誰しも、市民にもっと政治に興味をもって意見を述べてほしいと感じたことはあるのでしょうか?もし、そう感じたことがある方の参考になれればとても嬉しく思います。
東京都町田市は、多摩地域のほぼ中央に位置する人口約43万人の市です。2009年から、市民や有識者による行政事業の評価制度「町田市市民参加型事業評価」を実施しています。これは、行政の透明性と説明責任を高め、より効率的・効果的な行政運営を実現することを目的としたものです。
町田市市民参加型事業評価は、次の3つの特徴があります。
- 市民が主体的に評価に参加する: 評価委員は、市民から公募で選ばれます。
- 評価結果を事業改善に活かす: 評価結果は、事業の改善に活かされます。
- わかりやすい情報公開: 評価結果や事業改善の進捗状況は、わかりやすく公開されます。
この制度は、市民の行政への関心を高め、行政と市民の協働によるまちづくりを推進する成果を上げています。
実際には以下の内容に意見を述べてもらいました。
住宅費(団地の再生)、資源化政策費(ごみの減量・資源化の推進)、災害対策事業(発災時の情報伝達・地域連携)、介護予防・日常生活支援総合事業費(高齢者の生きがい・健康づくり)、市民総務・市民センター費(地域センターの利活用)、児童青少年費(子どもの居場所づくりや異年齢交流)
かなり本格的ですね。
こどもの視点から行政に意見を述べ、働きかけることに触れるのは貴重な経験になりそうです。
実際に参加した高校生からは以下のコメントをいただいてます。
・自分の意見を伝え、市政に反映させることができるまたとない機会だった。
・高校生が参加して自分たちの目線から不便なところや、こうしたほうがいいのではないかという意見をたくさん発言する機会があったので驚いた。
政治に自分が意見を述べていいんだ!という感覚になってもらったようです。これはとても喜ばしいことだと思います。
実際に、私もissuesに入社する前は政治家の方は、どこか遠い人に感じていました。
学生時代からこうやって意見を述べる機会があるのは良いことのようで、実際に投票率が高い国は、子どものころから選挙や行政の仕事に積極的に触れるように教育していると耳にしました。
いきなりは難しいかもしれませんが、継続可能の範囲で各自治体にこういった機会が作れると、政治の良い側面に触れる機会が増えていくと感じます。
【参考資料】