自治体で使える防災サービスについて調べてみました
issuesの佐々木です。今回は自治体の防災対策に利用できそうなサービスをいくつかピックアップしてみました。議会で、地域の防災を強化したいと検討中の議員さんの参考になれれば嬉しく思います。
防災チャットボット『SOCDA(ソクダ)』
防災チャットボット『SOCDA(ソクダ)』は、国立研究開発法人防災科学技術研究所(防災科研)、株式会社ウェザーニューズ、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の3機関がLINE株式会社の協力を得て共同で研究開発した、LINEを通じて住民や行政と双方向にコミュニケーションをとりながら、災害時の被害情報収集・分析や避難支援情報の提供を行う防災チャットボットです。
SOCDAの主な機能は、以下のとおりです。
- 被害情報収集:住民から被害状況の報告を受け付け、地図上に可視化します。
- 避難支援:避難勧告や避難指示の情報を配信するほか、避難所の混雑状況や避難経路の情報を提供します。
- 生活支援:生活情報や行政サービスの情報を提供します。
これらの情報を自分のスマホで確認できるのは、住民にとってプラスとなるでしょう。
SOCDAは、災害時の避難情報の迅速かつ正確な伝達や、被害状況の把握を支援することで、災害対応の効率化や被災者の安全確保に貢献することが期待されています。社会実装が進むことで、災害時の被害を最小限に抑え、被災者の安全確保につながることでしょう。
https://caidr.jp/data/2021-02-18press.pdf
ZENRIN防災ナビ
株式会社ゼンリンが提供する「ZENRIN防災ナビ」は、地図情報と防災情報を組み合わせた防災アプリです。2023年3月にリリースされ、現在は全国で利用されています。
ZENRIN防災ナビの主な機能は、以下のとおりです。
- 災害情報の提供
- 気象庁や自治体から発表された災害情報を、リアルタイムで配信します。
- 災害の発生状況や、避難情報などを確認することができます。
- ハザードマップの閲覧
- 地図上に、地震や津波、土砂災害などの災害リスクを表示します。
- 自分の住んでいる場所や、避難する場所のハザードマップを確認することができます。
- 避難所情報の検索
- 全国の避難所の情報を検索できます。
- 避難所の所在地や収容人数などの情報を確認することができます。
- 安否確認
- 家族や友人などの安否を確認できます。
- 家族や友人がアプリをインストールしていれば、チャットや音声通話で連絡を取ることができます。
ZENRIN防災ナビは、今後も機能の拡充や、自治体との連携を進めていく予定です。災害に強い社会の実現に向けて、重要な役割を果たすと考えられます。
災害対応アナウンサードローン
災害時に被災者に情報を届けたり、物資を届けたりするのに役立つドローンです。
株式会社石川エナジーリサーチが運営しているドローンサービスの重要なポイントは次のとおりです。
- ドスピーカーシステムを搭載しており、被災者にメッセージを届けることができます。
- 物資を搭載することもでき、被災者に食料や水などの物資を届けることができます。
- ドローンは、石川エナジーリサーチが開発した「Build Flyer」ドローンがベースになっています。
万が一の際に、人よりもドローンが活躍する場面も多いと思います。災害時の救助活動において貴重なツールとなる可能性がありますよね!
https://drone-bc.jp/bosai/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000111.000033863.html