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選挙でアピールした2つの政策実現。どちらもきっかけはissuesだった【神奈川県議・松崎 淳さん】

お話を伺った議員

松崎淳さん

松崎 淳さん

神奈川県議会議員

1963年生まれ 立憲民主党
選挙区: 神奈川県 横浜市金沢区 神奈川県 横浜市金沢区

専用トピックのご利用期間:2022年10月~現在

松崎 淳さんの紹介

ー 昨年10月より専用トピックをご利用いただきありがとうございます。使ってみてのご感想を教えていただけますか。

とても良い取り組みだと思うし、関心をもっている人にとって見れば有益なツールだと思います。

ただ、参加される方がまだまだ圧倒的に少ないことが残念ですね。

それともう一つは、議員が設定するテーマに対し、住民に反応していただくという設計だからかと思いますが、住民の皆さんは「参加している」というよりは受け身的に、見かけたからポチッと押したという感じなのかな、という印象です。

とは言っても、受け止める側からすれば、一人の方に深掘りして長い文章でやり取りするというのは、ウェブという性質上としては、その先の広がりはない。
それよりはむしろ、今後長く議論する必要がある問題があったとして、例えば「横浜にカジノができる、できない」のような話をトピック化し、住民に意見を聞くという目的で実施するならば、issuesはメガヒットするだろうなと感じています!

日頃、住民がどんなことに関心があるのかを知るためには有益だなと思っていますね。

ー 松崎さんの立てられた専用トピックでは、「公園にカフェを作って欲しい」というトピックでの反響が大きかったですよね。

はい、「公園にカフェを作ってほしい」というテーマのトピックは、issuesのスタッフの方からヒントをもらって立ててみることにしました。

ミネソタに行ったときに、「公園にカフェを作る」というテーマで、ウェブで議会と市民とをつなぎながら審議をしていくという取り組みにたまたま立ち会いました。
その結果、公園にカフェをつくることが決まり、実際にできたという事例になりました。

それから20年以上経っていますが、ようやく日本でもこのことが話題になり始め、今回専用トピックで取り上げたのですが、このテーマに対する住民からの反応がものすごく多かったです!
約5ヶ月間で、横浜市金沢区の25,000人もの方に見ていただけて、すごい反響だなと思いました。

この点だけ取り上げても、issuesの果たしている役割がものすごく大きいなと思っています。

― issuesを利用されたことで、普段の活動に影響はございましたか。

ものすごくありますね!

直接関係していることだと二つありまして、一つは「高校生版の教育委員会を神奈川県で開こう」という提案を議会でして、それが3月の議会で認められ、7月に開かれることになりました。

それからもう一つは、病児保育の予約のオンライン化です。

病児保育の予約は、電話申し込みでした。電話申し込みは当然のことながら、電話が一回線しかなければ、他の人との通話時は電話が繋がりませんよね。

でも、病児保育を予約したい方は、大抵の場合お仕事に行かなければならず、朝の出勤時間が迫っているタイミングで電話をします。
申し込み受付開始は、8時30分や7時30分かもしれませんが、30分くらい経ってまだ繋がらなければ、もう諦めるしかないですよね。
そうなると、ご夫婦の体制を変更しないといけない。どっちかが休まないといけない。でも、いきなり職場に電話して”今から休みます”と言える職場って、そんなに多くないじゃないですか。

そこで、病児保育の予約をICT化するようにと議会で提案しました。スマホやパソコンで空き状況が見られ、順番待ちの人数もわかるようにという内容で12月に提案して、2月に予算がつき、4月から運用が始まりました。

両方とも、issuesを利用したことがきっかけで進めようと思った政策です!

ー とても嬉しいです!選挙期間中はいかがでしたか?

先程お伝えした二つの政策は、対象となる世代はいずれも高校生とか乳幼児で、いずれも有権者ではありません。これまで政治が二の次、三の次に回してきた事柄かと思います。

でも、私はこのことを全面に出して、選挙の間中、「こうしていきたいんだ」「世の中こういうふうに変えたいんだ」と謳い続けたしだいです。

ご年配の世代の有権者が投票所にいく率が高いので、その方達に向けた政策を打ち出す議員が圧倒的多数です。
でも、わたしが全面に出した二つの政策は全く逆なので、選挙期間中はそういった世代から非難を受けることを覚悟していました。
でも、年配の世代からかけられたのは「あなたに投票してきたよ」という言葉でした。

彼らにとっても自分の孫だったりとか、大いに関係があると感じてくれたのではないかと思います。
また、残された人生の年数が全然違うので、残りの人生で、未来を担う人たちに対して自分が今何を残せるかを考えたらやっぱりこっちだとなるのではないかと思いました。

ー お話を聞かせていただき、ありがとうございました!