京都市独自の「防災まちづくり」
こんにちは!issues(イシューズ)高橋です。
先日の能登半島地震以来、防災意識が高まり防災グッズの見直し、備品購入、情報収集に余念がない今日この頃です。起こらないにこしたことはありませんが備えあれば憂いなし、引き続き気を引き締めようと思っている次第です。
さて、先日は釜石市の防災対策について調べましたが本日は京都市の防災対策について調べていきたいと思います!
京都市について
碁盤目状に整備された街並みが特徴で歴史的建造物や文化財が数多く残されており、世界中から多くの観光客が訪れる日本有数の観光名所です。
一方で密集市街地などは地震や火災などの災害時に大きな被害を受ける可能性があり市民の安全・安心を守るために様々な防災対策を実施しているようです。
主な防災対策
- ハザードマップの作成・周知
地震、水害、土砂災害などの災害のリスクを示すハザードマップを作成し、市民に周知しています - 避難所の整備
災害時に市民が避難できる避難所を整備しています。避難所は、市立学校や公民館、寺社仏閣など、さまざまな場所に設置されています - 防災教育の推進
学校や中学校、高等学校などで防災教育を推進しています。防災教育では、地震や水害などの災害の危険性や、災害時の行動について学んでいるようです - 防災訓練の実施
地震や水害などの災害発生時の対応を想定して、避難や救助などの訓練を行っています - 災害に備えたインフラ整備
防災に備えたインフラの整備を進めています。例えば地震に強い道路や橋の整備・水害に備えた河川の改修などが行われています - 災害時の支援体制の強化
災害発生時に市民に必要な情報を迅速に提供するためのシステムの整備、災害時に避難所を運営するための人員や物資の確保などが行われているようです
防災まちづくりとは
災害に強く住みやすい街を実現するために行う街づくりの取り組みのようで、来るべき災害に備え建物や道路、そして街全体の安全を高めることを目的として様々な取り組みを実施しています。基本的な考え方は下記の3つのようですよ。
①京都のまちの風情や歴史・文化を守りながら防災機能を高める
②地域の自主性や主体性を尊重し、地域住民が主体的に防災まちづくりに取り組める環境を整える
③地域の防災力を高め、災害に強いまちを実現する
具体的な取り組みとしては以下のようなものがあります。
- いえの安全を高める
地震に弱い建物を補強したり、火災に弱い建物を改修、また老朽化した建物を建て替える - みちの安全を高める
袋路の2方向避難を確保する、狭い道を広げる - まちの安全を高める
危険な建物や塀を改善・除去したり、空き地を防災ひろばとして活用する
特に優先地区(優先的に防災まちづくりを進める地区)においては2022年度までに約8割のブロック塀の撤去を完了するなど一定の成果を上げています - コミュニティを大切にする
普段から挨拶をしたり顔の見えるコミュニティを大切にする - まちの課題を知り共有する
- 災害に強いまちにする方法をみんなで考える
詳しくはコチラ https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/cmsfiles/contents/0000189/189366/leafletR0305.pdf
京都市では、上記に挙げたいえ・みち・まちの具体的な改善を進めるための様々な支援事業が設けられています。
また、防災まちづくり専門家派遣制度というものがあり「防災まちづくり」に取り組もうとする地域に専門家を派遣してくれるようです。
京都らしい風情や地域コミュニティを維持・継承しながら市民が安心安全に住み続けられるようこれからも地域の住民と行政が連携して進めていく必要があります。