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勉強会レポート「現場の声を政策に繋げるために必要なこと」

こんにちは!issuesの佐々木です。

今回は3月19日に、元官僚、現在は株式会社千正組代表の千正康裕氏をお招きして講義をしていただきました。政策のわかっていそうで捉えきれていない部分や、政策決定フローは昔と今で何が変わっているのかをわかりやすく解説していただきました。今回はその一部をご紹介させていただきますね!

政策とビジネスの違い

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住民は、競争市場の中では基本的に自由にあらゆるサービスを選択して、自身で働いた賃金で主に消費をしているが、政策は独占市場となっており住民が選ぶことができないようになっています。

そのため、政策立案の段階で隅々まで多くの人のお悩みにフォーカスがきちんと当たっているかチェックしていく必要があります。実行に移していくためには何が必要なのかを、チェックしていくのはもちろん必要ですし、政策が決まった段階で多くのメディアの注目が集まることが多いです。しかしながら、重要なことは政策が実行された後だと、千正さんは語っておりました。

確かに、私も目に入るニュースの中に大きな見出しで「〇〇の政策が決定」というのを目にしますが、実際にその後どうなったかは当事者しかわからないことも多いと感じました。

その後、その政策によって何が変化して何が良くなったのか、何が課題に上がる可能性があるのかをチェックをした上で決定して行きたいところですね。

 

政策決定フローの変化

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以前は、専門性の高い官僚やそれぞれの分野の専門家が政策の立案を担当していることが多く、現場の声も反映されてました。しかしながら現在は、官僚がブラック企業のような状態になってしまっており、現場にでる時間を確保できない状態になっていることで、議論が進みにくくなっている状態を問題視しておりました。

私が聞いた中で1番印象的だったのが政策決定にSNSが大きく関わっている点です。
今までも、メディアの影響を受けていたことは間違いないです。
例として上がった、「保育園落ちた日本死ね」問題を今でも覚えている人は多いと思います。匿名の人があげたブログを元に、野党が議会の場で訴えたことがSNSで拡散され、実際に待機児童問題が解決に動きました。このように、専門家ではない人の声が今では政策決定に大きく影響しています。

これも大きな時代の流れですね。

参加者からは

・機会があればもっと具体的、かつ実践的なお話もききたい!

・毎日、現場の声を集めることに疲弊してしまっていたが、どんなことを気をつけたらいいか分かった

とお声をいただくことができました。

 

講師を務めていただきました千正さん、そしてご参加いただきました議員の皆様、本当にありがとうございました。

本日お話ししたことのほかに政策を取り巻く環境の変化として

・中間組織の意見集約機能の低下

・無党派層の増加による影響

・官邸主導の強化

などをお話ししてくださいました。

これらのポイントを踏まえ、多様化する現代だからこそ、意識しなければならない政策づくりのポイントを多く解説していただきました。ご興味ございましたら無料で全編視聴が可能ですので、下記のフォームよりお申し込みいただけますと幸いです。