国内めがねの生産の約9割以上のシェアを誇る福井県・鯖江市。
メガネの聖地と言われることで有名でその歴史は1905年にまで遡ります。
今回は、鯖江市の歴史と一緒に、なぜここまでのブランドになっていったのかをまとめていきたいと思います。ぜひ最後までご覧ください。
なぜメガネだった?
そもそものメガネ生産のスタートは実業家の増永五左右衛門が農閑期の副業として始めたのがきっかけだったみたいです。当時は少ない投資資金で収入が見込めるとのことで始めたのがきっかけだったようです。
以後、鯖江市内でさまざまな職人グループが形成されていきお互いに切磋琢磨して技術を向上させていきました。第二次世界大戦後にメガネの需要が大幅に拡大していき、鯖江市の一大産業えと発展を遂げていったようです。
世界ブランドにまで成長
歴史が長いと固い社風というイメージがつきやすいものですが、その実態はおもいきった事業展開で、どんどん進歩させることを意識していたようです。
1960年には自社ブランドを設立。また海外進出も早期に行いってき、2000年にはメガネ界のアカデミー賞と言われているSilmo d`dor(シルモドール)にて、日本企業として初の金賞受賞。2013〜2015年には3年連続受賞という偉業も成し遂げています。老舗として、革新的なデザインを追求した結果として素晴らしい成果を上げていることがわかります。
動画などを活用して、メガネを作り上げる過程も積極的に配信している点も印象的でした。
鯖江市の今後
鯖江市の地方創生において、もうひとつ重要な取り組みは、人材育成です。鯖江市は、眼鏡産業の技術を継承し、新たな人材を育成するために、以下の取り組みを行っています。
- 眼鏡製造技術者育成講座の開催
- 眼鏡製造の体験イベントの開催
- 眼鏡産業の魅力を発信する高校生の取り組み支援
これらの取り組みにより、眼鏡産業の技術を継承する若者が育ち、地域産業の活性化につながっています。鯖江市の取り組みは、他の地方自治体にとっても、地方創生のヒントとなるでしょう。