11月度のトピックを分析! 要望を獲得しにくいトピックの共通点は?
こんにちは!
issues運営事務局です。
9月度・10月度の人気トピックベスト20はご覧いただけましたか?
今回は切り口を変えて「11月度上位トピックの都道府県別シェア率」と、「要望を獲得しにくいトピックの傾向」について、最新の分析結果をもとにお話しします。
そもそもトピックとは?…
トピックとは、「くらしの悩みをみんなで解決 issues」において、各地域の議員の方が進めている政策を周知する仕組みです。議員の方は、住民の方々の関心のあるトピックに対する賛成・反対の意思表示と、要望を受け取ることが可能です。
⭐11月度 要望数上位トピックの都道府県別シェア率⭐
まずは、「11月度の要望数上位トピックの都道府県別シェア率」をご紹介します。
上位トピックに対してどの都道府県に住んでいる住民からの要望が多かったかを分析してみました。
人口が多い首都圏や地方都市のある都道府県が上位を独占していると思いきや、さまざまな都道府県が上位に入っていることがわかりました。
<タイトル例>
- 災害時にペットを連れて避難できるようにしてほしい
- 災害時、ペットと一緒に避難できるようにしてほしい
- 災害時にわんちゃん・猫ちゃん等と一緒に避難できるようにしてほしい
- 災害時にわんちゃん・猫ちゃん達を連れて避難できるようにしてほしい
- 災害時にワンちゃんと安全に避難所まで行けるようにしてほしい
<地域差が生じる主な理由>
大都市圏(東京、大阪、兵庫、神奈川、千葉)や過去に大きな災害を経験した地域(北海道、奈良)で多く見られます。
- ペット飼育率が高いため
大都市圏では単身世帯や核家族が多く、ペットを家族の一員と考える人が多いため、ペットとの同行避難へのニーズが高いと考えられます。 - 過去の災害で経験しているため
北海道は過去に地震、大阪府や兵庫県は阪神・淡路大震災、奈良県は過去の台風被害など、大規模災害を経験しており、その教訓からペットとの避難の重要性が認識されている可能性があります。
<タイトル例>
- 小中学校の体育館にエアコンを設置してほしい
- 小学校の体育館にエアコンを設置してほしい
- 小中学校の体育館にエアコン設置してほしい
- 学校の体育館にエアコンを設置してほしい
- 小中学校の体育館にエアコンをつけてほしい
<地域差が生じる主な理由>
比較的、日本海側や暑さの厳しい地域が多くなっています。これは気候条件が大きく影響していると考えられます。
- 夏季の気温が高いため
近年は地球温暖化の影響で全国的に気温が上昇傾向にあるため、エアコン設置の要望が高まっています。特に、日本海側はフェーン現象の影響を受けやすく、気温が上がりやすい傾向があります。 - 冬季の寒さが厳しいため
日本海側は冬季の寒さが厳しく、暖房設備としてのニーズもあると考えられます。
<タイトル例>
- ドッグランをつくってほしい
- ○○にドッグランをつくってほしい
💡具体的な地名や場所をタイトルに入れると要望数が伸びやすい傾向があります。
<地域差が生じる主な理由>
東京都で突出して多く、次いで神奈川県に多くなっています。これは都市部特有の事情が影響していると考えられます。
- 庭付きの住宅が少ないため
都市部では庭付きの住宅が少なく、犬を自由に運動させる場所が限られているため、ドッグランのニーズが高いと考えられます。 - 公園利用の制限があるため
都市部の公園では犬の散歩が禁止されていたり、リードを外しての運動が禁止されている場所が多いため、ドッグランの需要があります。
<タイトル例>
- ボール遊びのできる公園がほしい
- ボール遊びができる公園を増やしてほしい
- ボールを使える場所を増やしてほしい
<地域差が生じる主な理由>
神奈川県や東京都で多くなっています。これは都市部特有の事情が影響していると考えられます。
- 公園の多目的利用へのニーズ
都市部では公園が遊び場として貴重な空間であり、様々な目的で利用したいというニーズがあります。また、ボール遊びを禁止している公園も多く、子供がボール遊びができるスペースを求める声が多いです。 - 安全性を確保するため
都市部では交通量が多く、子供が安全にボール遊びできる場所が限られているため、公園に専用スペースを求める声が多くなっています。
<タイトル例>
- 室内(屋内)型の子どもの遊び場をつくってほしい
- 室内(屋内)型の公園を増やしてほしい
- 室内(屋内)型の子どもの遊び場をつくってほしい
💡室内/屋内 いずれの表現でも要望数に差は見られませんでした。
<地域差が生じる主な理由>
京都府と静岡県で多くなっています。これは、以下の要因が考えられます。
- 天候に左右されない遊び場の需要があるため
京都府は盆地特有の気候で夏は蒸し暑く、冬は底冷えするため、静岡県は比較的、雨が多い地域があるため、天候に左右されない室内型の遊び場の需要が高いと考えられます。
各トピックにおける地域差は、気候条件、過去の災害経験、住民のライフスタイルなど、複合的な理由によっていることがわかります。
また、都市部ではすでにトピックの政策が実行されている地域もあるため、上位に入ってこなかったことも考えられます。
今後、トピックを考える際は、地域特性を考慮すると要望が集まりやすいかもしれません。
⭐要望を獲得しにくいトピックの傾向⭐
「ヒットトピックに共通点があるように、要望を獲得しにくいトピックにも共通点があるのではないか?」と思い分析してみました。分析からわかった、7つのポイントをご紹介します。
1. 認知度が低い・関心の薄いテーマ
地方自治体独自の政策や、特定の団体・施設に関する要望など、あまりにもニッチすぎる場合は認知度が低く、住民の関心が薄いテーマは、要望が集まりにくい傾向があります。
2. 抽象的・漠然とした内容
「〇〇を推進してほしい」「〇〇を支援してほしい」など、抽象的・漠然とした内容では、何を求めているのかが明確でなく、共感を得にくいと考えられます。
3. ネガティブな表現
問題点の指摘や批判を中心としたネガティブな表現は賛同を得にくく、要望獲得に繋がりづらい可能性があります。
4. ターゲットがあまりにも限定的
特定の年齢層や属性の人々のみが関心を持つテーマは、幅広い共感を得ることが難しく、要望数が限られると考えられます。
5. 費用負担への懸念
新しい施設の建設や大規模な改修工事など、多額の費用負担が生じる可能性のある提案は、要望として集まりにくい傾向があります。これは、課題の緊急性なども影響している可能性があります。
6. 情報不足
十分な情報提供がないトピックは、住民の理解と関心を深めることができず、要望に結びつきにくい可能性があります。
7. 緊急性の低いテーマ
日常生活に支障がない、緊急性の低いテーマは、関心が薄れがちで、要望として挙がりにくいでしょう。
⭐まとめ 注目を集めるタイトルを作るコツ⭐
今回分析を行った「上位トピックの都道府県別シェア率」や「要望を獲得しにくいトピックの傾向」を踏まえると、住民の注目を集めるタイトルには下記の3つのポイントがあります。
1. 具体的で身近な情報を盛り込む
地域名、具体的な場所、固有名詞などを含めると、住民はトピック内容をイメージしやすくなります。自分事として考えてもらえるので、要望が集まる可能性が高まります。
例:「〇〇市にドッグランを作ってほしい」「〇〇公園にカフェを作ってほしい」
2. 住民の課題と解決策を提示する
住民が抱える課題を明確に示し、具体的な解決策を提案することで、共感を得やすくなります。漠然としたトピックでは住民はどう反応していいのか悩んでしまうようです。
例:「雨でも遊べる屋内型の公園をつくってほしい」「災害時にペットと一緒に避難できるようにしてほしい」
3. ポジティブな行動を呼びかける
ポジティブな表現や具体的な行動を促す言葉を使うことで、住民の関心を高め、参加意欲を高めることができます。
例:「分煙のため喫煙所を増やしてほしい」「子育て支援を充実させてほしい」
これらの3つのポイントを参考に、住民の声を反映した効果的なトピックを作成し、地域課題の解決に繋げていきましょう。
⭐issuesは議員活動をサポートしております⭐
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